公立中高一貫校の傾向その1

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まずは東京の九段中等教育学校の適性検査の問題を見てみましょう。

九段中等教育学校H18年適性検査2
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九段中等教育学校H19年適性検査1
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いかがでしょうか。各学校がそれぞれ工夫して「知識」そのものを聞く問題ではなく、「なぜそうなるのか」という問題を出題しています。九段中等教育学校もまさにそういう問題になっています。

ベネッセの教育開発センターの主席研究員鎌田恵太郎氏によれば、2005年度の公立中高一貫校の入試を精査し、問題を解く際に必要な知識・理解がどの教科と関連があるかを調べたところ、
国語19.2%
社会15.1%
算数22.9%
理科14.6%
家庭科/図工2.2%
道徳1.8%
特別活動7.8%
総合的な学習時間16.1%

となっているそうです。各教科満遍なく配置されていることは、この数値によってよくわかるのですが、目を見張るのが「総合的な学習」から16%近くの出題がなされているということ。単なる知識の集積としての解答ではなく、資料や図や写真から読み取ったり、身のまわりの自然の「なぜ?」を適性検査では問われているわけです。こういった問題には付け焼刃の知識では解答できません。ありきたりですが、普段から身のまわりのことに関心を持ち、好奇心を持って「なぜ?」を考えていく。ある意味では小さい頃からの家庭環境が問われていると言ってもいいでしょう。

全国で公立一貫校がどんどん設立され、適性問題が蓄積されていくにつれて、その問題の傾向と対策が分析されていくことでしょうが、出題された問題への「対策としての勉強」では次々に出てくる新種の問題には対応できないと思われますから、普段からの過ごし方がとても大事になってくるでしょう。

また、ゆとり教育の中で、ややもてあまし気味の扱いを受けていた「総合的な学習」の時間も、公立中高一貫校の出現によって、もっと見直されていくはずです。「総合的な学習」の時間で、調べ、自分の意見をまとめ、発表するという一連の作業が適性試験そのものとして20%近くも出題されているのですから。

なにかの問題に対処するのではなく、身のまわりにあることにまずは取り組んで、「なぜそうなるのか?」「どうして?」などを子供と共に知る作業が公立中高一貫校のもっとも有効な対策と言えるでしょう。

九段中等教育学校 適性検査問題 過去問


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