中高一貫教育、生徒間の学力差に苦慮

chuko_5point_bottom

6年間の中高一貫教育を行っている私立学校と公立学校の7割が生徒間の学力差に苦慮していることが文部科学省のアンケート調査で分かった。

高校入試にあたる選抜試験がない公立校ほど、学力差を課題と感じている割合が高い。
文科省は「高校入試がないため、個々の生徒の学力を一定に保つのが難しいのではないか」と分析している。

調査は2010年3月、中高一貫教育を導入した全国の国公私立学校370校と自治体を対象に実施。366校が回答した。いずれも複数回答。

中高一貫教育を実施する際の課題
◆「生徒間の学力差」が課題 
公立が74%、私立が77%、国立は40%

公立中高一貫校のうち、学力差を課題としたのは、
6年間を1つの学校で教える「中等教育学校」で92%
中高が別組織で高校入試がない「併設型」で87%
高校進学時に簡易な試験を課す「連携型」は56%だった。

◆高校入試がないか簡便な入試のため、学習意欲の向上で課題
公立で69%、私立で50%、国立で40%

◆生徒の人間関係の固定化が課題
公立で28%、私立で27%、国立は20%

中高一貫教育導入の成果
◆学力の定着・向上が成果
公立の62%、私立の84%、国立の40%

高校で学ぶ内容を中学段階で取り入れるなど柔軟なカリキュラム編成ができ学力の向上に効果がある半面、授業の進度についていけない生徒への対応に苦慮する学校も多い様子が浮かぶ。

◆教育活動全体にゆとりが生まれるのが成果
公立で21%、私立は54%、国立は40%


PAGE TOP