4、公立中高一貫校の実施形態

公立中高一貫校の実施形態

私立の中高一貫校は、たいてい同一の敷地内に校舎があり、いわゆる1つの学校で一体的に中高一貫教育を行います。

「中高一貫教育」と聞けば、自然と「私立の中高一貫校」をイメージするのではないでしょうか?

公立の中高一貫校でも、この私立型ともいうべく一体的な教育を行う学校もありますが、それ以外の実施形態もあります。

まずは実施される3つの実施形態を見てみましょう。

①中等教育学校

→ 一つの学校として、6年間一体的に中高一貫教育を行うもの

中等教育学校の教育課程においては、通常の中学→高校という区分けではなく、中学校の基準の「前期課程」と高等学校の基準の「後期課程」をそれぞれ準用し、中高一貫教育校として特色ある編成をしています。

高校の募集はしないため、6年間全員が共通のカリキュラムで進むことができるのはメリット。

群馬県立中央中等教育学校、山口県立下関中等教育学校、福岡県立輝翔館中等教育学校など
※詳細は学校検索するとすぐにわかります

②併設型の中学校・高等学校

→ ①の中等教育学校よりも緩やかな形態であり、高校での入学者選抜を行わずに、同一の設置者による中学校と高等学校を接続します。県が県立高校と県立中学校を併設する。または,市が市立中学校と市立高等学校を併設する場合等が該当します。併設の中学校からは無選抜で高等学校に入学できる一方で、高校での募集も行う。

高校募集をする関係で、内部からの持ち上がり生と新規高校入学する生徒の学力差、履修カリキュラムについてのクラス編成に頭を悩ますことが予想されます。教科による習熟度別の授業を行う学校もあります。

都立白鴎高校附属中学校、長崎県立長崎東中学校、京都府立洛北高校附属中学校など
※詳細は学校検索するとすぐにわかります

③連携型の中学校・高等学校

→既存の市町村立の中学校と都道府県立の高等学校が,教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深めるかたちで中高一貫教育を実施するものです。教育課程については、学校側が協議に基づいて編成することができるとともに、中学校及び高等学校は,両者が連携してそれぞれの教育課程を実施することを規定しています。中学校から高等学校へは簡便な入学者選抜がある。

鵡川町立鵡川中学校、県立古川黎明中学校、渋谷区立広尾中学校など
※詳細は学校検索するとすぐにわかります

このように「中高一貫」といっても、3つの実施形態があり、特色や教育課程の編成はそれぞれ違います。

①の中等教育学校は、中学高校という区分けではなく、前期後期という区分けで一体的な教育を行うことは、よく理解できますが、②や③はどのように連携していくのか、設置者つまり学校側の手腕が問われるところでしょう。こうしてみてみると、すべてがうまく順調に連携がうまくいき、理想の一体的な教育が行われるかどうかは見極める必要があるといえるでしょう。

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