12、全寮制中高一貫校受験者の本音

全寮制中高一貫校受験者の本音

私立海陽中等教育学校についての話題にもう少しお付き合い下さい。
毎日新聞 2006年1月22日 中部朝刊より
記事は→ ※時間が経過すると、見ることができなくなる可能性があります。
ここでは、記事中、保護者の意見に耳を傾けてみましょう。


名古屋市中区の試験会場では付き添いに父親の姿が目立ち、「日本をけん引する人材の育成」
という教育方針に対する男親の関心の高さがうかがえた。
静岡市の開業医(51)
「ゆとり教育に疑問があり、大学付属小から中学に無試験で進学できるのをやめて受験させた。ここがだめなら、東京の私学に通わせる」
同県西尾市のトヨタ社員(45)
「レベルの高い級友と付き合いができるはず」
孫に付き添った名古屋市西区の祖母(63)
「甘えん坊だから全寮制で教育してもらった方がいい。“勝ち組”企業がかかわるから、間違いはない」


その他、受験生の親の声として、


名古屋市、男性建築士(44)
「都会の小規模小学校でてんぐになっているので、もっと外の世界を見せてやりたい。学費は私学の2倍が限界では。」
愛知県大府市、貿易業者の妻(35)
「大企業がバックにいて安心して預けられる。男の子はいつか親元を離れるし、いずれ留学もさせたいから。」
愛知県豊田市、男性会社員(49)
「学校の設立に参加するなんて、またとない機会。1期生だからこそ得られる経験に期待して受けさせた。」
岐阜県可児市、税理士の妻(44)
「高校・大学受験で予備校に通えば教育費は結局かかるもの。人に使われる人間にしたくないので選んだ。」
三重県桑名市、男性製造業者(41)
「受験勉強ではない勉強を中学時代からさせたい。全寮制なら独立心を養い、個性を育ててもらえるはず。」


匿名ということで、保護者側の本音の近い部分が出ているように思います。
当サイトの一番最初のところで「大学全入時代」を話題にしましたが、そこで述べた二極化、「勝ち組と負け組」という価値観が保護者側によく見えます。
実は私達大人が「教育機関」に本音で求めているものは、人類普遍のものでも、理想的ないわゆる「教育」でもなく、大人である我々の今の価値観や社会構造の縮図なのではないかと感じられます。
決してそうした今の価値感を批判するつもりはありません。私たち大人は、そうした社会状況を踏まえて、その上で、子供たちに教育を施し、環境を選択して与えるしかありません。
公立にしろ、私立にしろ、私達大人が教育に求めようとしているものを学校側が察知して提供しているのだということです。
「学校側に・・・・を求める」前にすでに学校側は保護者の本音を知り、それを設立する学校の理念に反映している。今提示される新設校の理念なり、考え方は、私達大人が本音で考えている鏡なのではないでしょうか。

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